今回の記事では、筆者※が気になった米国株を紹介していきます。脱石油、再生エネルギー、EV化といった最近のワードが並ぶ中で、電動自動車・電気自動車は目が離せない産業の一つです。第一回目となる本記事では、中国の電動バイクメーカーである【NIU】Niu Technologiesについて紹介したいと思います。
※筆者:社畜しか取り柄のない、ただのポンコツおじさん
この記事のポイントは以下の点です。
- NIUがどんな会社なのか知る
- NIUの業績推移がどうなっているか
- 最近の株価がどうなっているかを知る
目次は以下のとおりです。
1. NIUってどんな会社なの?
近年では環境規制の問題から脱石油・再生エネルギーの煽りを受けて、自動車業界でも電気自動車の開発が進んでいますね。同様に電動スクーターも波及していますね。そんな状況下において、2014年に創設された中国の電動スクーターブランド、それが【NIU】Niu Technologies社です。創業10年未満と非常に若い会社ですが、10種類以上の製品シリーズに加え、既に中国では3000以上の取扱店を構えるほど急成長企業なのです。また中国だけでなく世界でも50カ国以上、累計販売台数は270万台以上を超えるから驚きです。
一目でわかる会社規模 (2021年4Q 、決算情報から抜粋)
- 創業 :2014年
- 売上高:986 M RMB (≒ 178億円)
- 純利益: 48 M RMB (≒ 9億円)
- 従業員:約600名
- 概要 :スマートな都市モビリティソリューションのプロバイダ (電動スクーター屋)
同社の製品は、製品名の頭文字がシリーズ名となっており従来のN / M / Uシリーズから構成され、最近ではさらなるシリーズが追加されています。特にこのUシリーズは、米国のデザイン賞である[IDEA]賞や日本の[グッドデザイン]賞を受賞するなど、世界的にもデザインが評価されています。今はどうかわかりませんが、私の世代で言う「ズーマー」といったバイクを思い出させますね、かっこ渋いデザインです。

肝心の機能面でいうと、やはり電気バイク / 電動スクーターは充電・走行距離がポイントになりますよね。NIUのUシリーズでは、①連続走行距離:約70km、②最大耐荷重:約160kgとコンパクトながらにして馬力があるのが特徴です。一つ残念なのは最高速度が41km/hであるため、用途が長距離用ではなくあくまでも都市部でのチョイ乗り用に限定されてしまいます。一方で走行距離もバッテリー重量が6.5kgであり、家庭で充電できることから目的地先で充電、或いは予備品バッテリーを持ち歩くなんてことも可能ですね。

YAMAHAのE-VINOと比較すると、以下のような感じになります。正直、この性能面の差で値段が約4割違うとなると中国メーカー/NIUが電動自動車で覇権を取る日も近くないのかと勘ぐってしまいます。実際、これ以外にも性能の差があるので、一概に良し悪しは言えませんが。
- 値段:E-VINO 259,600円 / NIU U Series 174,680円
- 走行距離:E-VINO 29km / NIU U Series 70km
- 最高速度:E-VINO ??km / NIU U Series 41km
2. NIUの業績ってどうなってるの?
一言でいうと「右肩上がり」に尽きると思います。

中国での売上台数はYOY(年対比)ベースで+30-40%の伸びで約20万台の販売実績ですが、海外ではなんとYOYで+200%の伸びを示しており、約3万台に到達するなど急成長が数値からも伺えます。売上高もYOYで50%と順調に成長していますね。
バイクの販売台数が20年度で約5500万台であることを考慮すると、まだまだ市場シェアの伸びしろはありますね。実際、株式会社のグローバルインフォメーションが発表した市場調査レポートでは、電動スクーターおよび電動二輪車の市場規模は、「2020年の86万1000台から年平均成長率31.8%で成長し、2027年には594万8000台」に達する見通しだそうです。
このことからも当面は需要の伸び、更には財務成長も期待できそうですね。
貸借対照表を見ても、
資産の部はCash, Deposit & Short-Term(現金・短期投資)の割合・金額が大きのに対し、
負債の部のAccounts Payable (買掛金)及びShort-Term Bank Borrowings(銀行短期借入金)は少ないため、財務状況も非常に良いと言えます。負債及び資本合計 (Total Liability and Equity)に占める純資産(Total Equity)の割合、要は自己資本比率も50%弱となっています。

3. NIUの株価はどうなっているの?
上記の企業成長、財務面にも関わらず、下落の一途を辿っています。改めて株式相場が難しいことを思い知らされます。過去1年間で最安値をつけるなど「落ちるナイフ」ではないですが、非常に不安な状況がつづています。
何の意味もないですが、Yahooの米国掲示板(Conversationの欄)では以下のコメント柄列しておきますが、マーケット参加者からも不思議がる声が多数と言った感じです。以下はご参考程度まで。面白いなと思ったのは、リチウムの値上がりです。銅、リチウム、ニッケルなど軒並み価格が上がっており、こうした材料費の高騰がNiuの利益を押し下げている可能性がある点です。リチウムの価格次第ではEV市場の逆風となる可能性あり、石油価格の高騰も含めて中止していく可能性がありそうです。
財務・売上成長が見込まれる以上は、ウクライナ・ロシアに加えて中国情勢も見た上で、必ず買いのタイミングはどこかで来るかなとポンコツおじさんは考えています。

Niu has no business in Ukraine or Russia. In fact, if oil prices goes up, more people may switch from gas to electric scooters
=> NIUはロシアやウクライナではビジネスをしてないし、実際、石油価格が上がれば、より多くの人が電動スクーターに移管するのに。
below IPO price? this is totally insane
=> IPO価格を下回るだと?全く正気じゃないってんだよ。
Profit margins affected Lithium battery cost, product mix. SG&A expenses went up in 4Q due to store expansion and this affected 4Q profits. So while Rev rose, margins have weakened. I hope the expansions pay off long term and they can improve efficiency and control lithium battery cost. Profit margin from their new models … not so good so product mix will be a challenging issue.=>利益はリチウム電池の材料費に影響されるよね。特に4Qは店舗規模の拡大も重なったせいで、費用が増えてしまい、利益を少し押し下げているね。実際、売上高は増えているのに、利益が弱くなったしね。僕は、将来的に店舗規模の拡大が報われるのと、リチウム電池残すと削減の成功を祈るよ。また新製品の利益率もそんな良くないこともあるし、製品戦略も今後の一つの課題だろうね。
Sell and comeback @2 !!
=> 売って、2ドルで買い戻せ!
<参照元>
NIU HP:https://ir.niu.com/corporate-information/company-profile
以上
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