私はポンコツである。前回の記事において、アップスタートホールディングスの記事を書いた。

実際に株価は記事を書いた2022年3月時の100$から、現在は30$近くまで下がっているので、高金利の状況下において大きく売られたということになる。一方で高金利の状況下ではあるが、現在株価が目覚ましい勢いで上昇をしている。当然、NASDAQも大きく上昇しているので、UPSTだけに限った話ではないが。

今回の記事では改めて、今後金利は横ばいになるであろう米国市場においてUPSTの業績見通し/株価の見通しについて簡単に整理をしてみたい。
22年度の業績 / 株価
ポイントは以下の通り、売上高(Total Fee Revenue)は増えているような記載であるが、基本的には業績としては良くなかったというのが実態だ。2022年度は、高金利の状況下、更には連邦給付金の撤回などにより、消極的な市場(借入人)の煽りを受けたことが、結果として手数料収入の激減に繋がったとされている。
他方で、ここで押さえておきたいのが次の4つのポイントだ。AIモデルの精度向上、並びに自動融資という単語が目を引く。
1.AIモデルの精度は、過去7ヶ月で2年半前と同程度に向上しており、当社のAIモデルは、従来のFICOベースのモデルよりも大幅にリスクを分離することができ、モデル開発のペースを上げ続けている。
2.銀行・信用金庫の提携先が2倍以上に銀行・信用組合の提携先を92社に拡大。
3.24,000件以上の小口融資を実施。Q4の小口融資は12,000件にも上り、人為的な確認無く、AIで全て完結。
4.778のディーラーと契約。且つ、27のパートナー企業のと自動融資の試験運用に成功
赤字企業なのでPERはN/A、PBRは3.99、BPSは8.28であるも関わらず、株価は何故か登り竜だ。実際に売買数量も大きく入っており、52週高値の41.30 USDにも届かんと言わんばかりだ。恐らく、米国市場の株価高騰の流れを受けているのであり、各社の目標株価の平均は「12$」といった中で、実態株価と目標株価において大きな乖離がある状況だ。
今後の見通し / 対策
彼らが新たに導入したプラットフォームとして「Upstart Macro Index 略称 UMI」がある。急速に変わる経済状況において、必要なのは「こうした経済変化を反映したプラットフォーム」としている。この新しい指標は、インフレや失業などの経済状況の変化がクレジットパフォーマンスに与える影響を測定するもので、3月にこの月次指標を一般に公開している。
下記が実際のUMIのチャートである。アップスタート・マクロ・インデックス(UMI)は、マクロ経済がアップスタート搭載の無担保個人ローンの信用損失に与える影響を推定し、マクロ経済の変化による静的なベースラインに対するデフォルトの倍率を表現している。特にこの高金利下において、デフォルトの倍率が上昇傾向である。

また業績拡大に向けた見通しとして、以下の4つのポイントで上げている。しかし、23年度Q2の業績見通しも、そこまで改善された見通しでもなく、当面高金利下においては厳しい状況が続くと思われる。
よって、引き続き個人的に投資するような株ではないとの印象を受ける。
投資参加者からの声
Yahoo掲示板の海外投資家の声を抜粋する。
UPSTは、バランスシートを強化するために1000万~1500万株を発行する可能性が高いです。2024年に向けての資金が必要であり、IPO+αの価格で発行する絶好の機会である。
彼らは2025年まで十分な現金を持っています。何を言っているんだ。また、貸借対照表にあるローンのいくつかを売却することもできます。それらは個人的な短期ローンであり、その多くが満期を迎え、現金残高が増えることを意味します。
投資家同士で戦っているのが面白い、というかすごいこういう見方が出来ないので、正確性は分からないが、こういう見方のもあるのは勉強になる。
この株が30ドルを下回ることは二度とないだろうね。特に、ウォール街が、ささやき声や専門的な対話を通じて、多くの金融パートナーがアップスタートとの提携や資金調達の取引を準備していることを知ったら。
この株で今ショートをすることは想像できない! おそらく、オープン時にカバーラッシュが起こるだろう。EODで40ドルになっても驚かないだろう。
40ドルが間近に迫っており、ロングならキャッシュアウトの時期かもしれないが、ウルトラロングなら2025年に200ドルで売り続ける。
ほぼほぼ願望のようなコメントもあり、非常に悩ましい投資家を後押しするようなコメントが多い。
もっともっと、分析力がいるなあと思う、今日このころである。
以上
コメント