【 S&P 500 高配当銘柄】キンダー・モルガン 【KMI】会社概要 & 業績 2021年12月度版

今回は米国株の高配当利回りに焦点を絞って、個別銘柄の紹介記事を作りました。本記事では、株式相場素人のポンコツ【筆者】が、S&P 500の高配当利回りの中で気になった会社を紹介します。今回の記事では以下のことがわかります。

  • S&P 500の高配当利回りの会社 (2021年12月15日 クリスマス時点)
  • キンダー。モルガン 【KMI】会社の概要
  • 同社の強み&弱み
  • 直近の株価及び財務諸表
    注)素人分析です

では早速、企業の方を見ていきたいと思います!

目次

キンダー・モルガン 【KMI】 / 配当利回り 6.91%

会社概要

2021年12月23日でS&P 500で高配当ランキング 第5位につける会社です。エネルギー中流事業を行っているアメリカ合衆国の株式会社「キンダー・モルガン」で、配当利回り率は6.91%と圧倒的な存在感を放っています。会社概要は以下の通りです。

  • 会社名:キンダー・モルガン(Kinder Morgan Inc) 【KMI】
  • 設立:1997年度
  • CEO:Richard D. Kinder
  • 従業員数:約10,000名
  • 売上高:15,300 M USD (16,830 百万円 = 1兆6830億円 ※換算レート 110JPY/USD)
  • 事業:エネルギー・インフラストラクチャ会社である同社は、事業内容は以下の4つの区分から構成されています。主に石油・天然ガスの分留〜貯蓄までを行う中流事業を行っています。
  • 天然ガス・パイプライン事業:
    州間・州内天然ガス・パイプラインと貯蔵システム、天然ガス液(NGL)分留施設および輸送システム、液化天然ガス(LNG)の再ガス化、液化、貯蔵施設の所有・運営を行う。
  • 製品パイプライン事業:
    精製石油製品、原油、コンデンセートパイプライン、ガソリン、ディーゼル、ジェット燃料の所有と運営を行う。
  • ターミナル事業
    米国全土にある液体およびバルクターミナル施設を所有および運営する。
  • 二酸化炭素事業
    二酸化炭素の生産、輸送、油田への販売、および原油パイプラインシステムの所有と運用を行う。

同社は米国全土で約132,800kmのパイプライン及び144のターミナル施設を保有するなど、S&P 500で最も大きなエネルギーインフラ企業です。米国で必要なエネルギー輸送を支える基幹ビジネスを担っており、これらエナジーセクターは参入障壁が高いというのも特徴の一つです。

事業の強み・今後の見通し

特にこれらビジネスの中核を担うのが、天然ガス・パイプライン事業です。全体売上の60%強を占めるビジネスである。実際に米国で消費・輸出される40%の天然ガスを輸送している、というから驚きです。またこの中核事業は米国における天然ガス需要に大きく左右されるのですが、2020年から2030年にかけて96 bcfd(10億立方フィート) → 113 bcfdと約20%弱の増加が見込まれています。当面はビジネス基盤は安泰と言えるのではないでしょうか。

天然ガスの需要推移 2020年-2030年度比較 / 同社発表資料
Asset Map:https://www.kindermorgan.com/Operations/Asset-Map

他方でビジネスが成長する上での弱みはなにか。会社として以下の点を2020のAnnual Reportの中に記載をしています。

①Covid-19 / 経済成長:
Covid-19により、そもそもの天然ガスの需要が減少してしまう点です。実際に2020年度では石油価格の大暴落や直近ではコロナ・ショックによる経済の停滞の影響を大きく受けています。

②環境規制:
昨今のRenewable Energy (= 再生エネルギー)への移行を受けて、石油・天然ガスといった資源に対する環境規制が強化される点です。大統領選挙や議会の政策にも絡むため、将来的な規制・ルールが予見できないというのも大きなリスクです。トレンドを鑑みると、リスクは常にあり続けます。

③市場環境の変化・競争激化:
これまで同社が提供してきたパイプラインの設備を、例えば、End-User(最終顧客)が自社で設備保有するとなった場合、同社のパイプラインが使われないリスクが出ます。あとは既存のパイプラインではなく「トラック、バージ(艀)や鉄道輸送等」によるだいたい輸送手段が台頭してくる可能性も触れています。

新たに新規事業への投資が難しい以上は、「斯様な既存ビジネスの権益を以下に保守し続けるか」と言う点がキーとなりまし。特にAnnual Report及び会社のプレゼンテーションの中で、これらリスクに対する戦略方針が記載されてない点が気になりました。

以下はAnnual Report 2020の中の戦略方針(抜粋)ですが、特に新規事業等には触れられていないです。上から①既存のパイプライン・保管設備における手数料ビジネスへの集中、②既存設備の運営の効率化、③適切な資本配分性、④設備拡張・買収等によるスケールビジネスの活用、⑤ステークホルダーへの分配維持といったところです。

この個別銘柄ですが、キャピタルゲインをねらうというよりかは、高配当がメインの銘柄になるのでは?と感じました。その配当率も外的要因に大きく影響を受ける以上は、トレンドを常に見ていく必要がありそうです。

株価・配当利回り

  • 株価:$ 15.64 (2021-12-23)
  • 配当:$ 1.0725
  • 配当利回:6.91%
URL:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/us_search/chart.html?ric=KMI.N / 楽天証券

この1年間 株価は$14〜$19を推移。過去5年も、$12〜$23の近辺を推移しており、特段の大きな株価の変動は無い。また配当利回り(※)・金額も過去の5年間は以下の通りで、過去5年を見た場合に配当金額は右肩上がりで上昇していることがわかります。さすが高配当銘柄といったところです。

  • 2017年:年間 配当利回り 2.48% / 年間配当金額 $0.500
  • 2018年:年間 配当利回り 4.26% / 年間配当金額 $0.725
  • 2019年:年間 配当利回り 4.83% / 年間配当金額 $0.925
  • 2020年:年間 配当利回り 7.04% / 年間配当金額 $1.0375
  • 2021年:年間 配当利回り 6.58% / 年間配当金額 $1.0725
  • ※利回りについては12月23日時点の利回りと乖離がある点はご容赦を…

次に2022年度の配当予想ですが、会社の公式発表として以下の数値を公表しています。2022年度の年間配当金額(仮)は1.11 USDと、2021年度と比べて3%増であり、仮に現在の株価で試算すると、配当利回りは7%の大台に乗ります。

巷を賑わすエネルギーセクターに属しているが、業績次第では今後も継続して配当増額が見込める可能性が高く、株価の変動 (= 配当利回り率)については注視して行く必要があると考えます。気になるのは肝心の業績・財務諸表についてです。

業績・財務諸表

参考:Yahoo FInance

【ポイント】
Total Revenue (売上高)は横ばい傾向で2020年度は油価下落・コロナによる需要落ち込みで少し下落しているが、すでにビジネス形態が確率しているためか、Cost of Revenue (売上原価)も売上高に応じて変動している
②その結果、売上高に波があるものの、Operating Income (営業利益)は毎年30%前後と高い水準を維持している。
③最終的な純利益も2017年〜2019年度と非常に高い。(2017年度と2020年度は記載誤りあり)
④しかし、2020年度は純利益が16,000 千USD (106,000 千USDは記載誤り)と0%に近い水準である。この点は営業外費用(Other Expense)が発生し、収益を圧迫しています。一過性のものなのか、継続的なものなのか、内容は確認しておいたほうが良さそうです。

まとめ

  • キンダー・モルガン 【KMI】はエネルギー・インフラストラクチャ会社。主に石油・天然ガスの分留〜貯蓄までを行う中流事業を行っています。
  • 財務基盤は売上は横ばいであるが、営業利益率は非常に高い。また株価は長らく横ばいも、この数年は配当利回りも上昇している。
  • 将来的には天然ガスの需要増はアメリカだけでなく世界的にも見込まれるが、一方でコロナの影響や環境規制、更には市場変化等のリスクがあり、長期的には市場リスクが常について回るビジネス。また同社の戦略にこれら外的要因への対策が含まれていないのが気になる。
  • 株価は52週で安値近辺を推移。2022年度は増配(1.08$ → 1.11$)を掲げており、これをどう読むか

上記内容は完全に素人が記載したものなので、鵜呑みをせずに自身のものさしで情報を精査していただければと思います。

以上

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